HIP図書室

 HIPとは、Hokkaido Independence Projectの略で、その名の通り北海道の独立を目指すブログである。  ここでは本家ブログであるHIP(北海道独立計画)の中で取り上げた本をまとめて紹介する。

高見広春『バトル・ロワイアル上』

バトル・ロワイアル 上  幻冬舎文庫 た 18-1バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1
(2002/08)
高見 広春

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中学生は『バトル・ロワイアル』を読め!

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ    3点
・内容充実度    4点
・世間からの誤解 5点

(3)一言コメント
 ドラマの有名教師をパロディにした「坂持金発」は非常に悪趣味だが、生徒の一人ひとりの戦いを描き切る視点は、世間で言われているような悪書ではない。

(4)珠玉の一節
 信史は続けた。「俺は俺だろ。そして、おまえはおまえだ。仮に、俺が多少バスケがうまくて多少パソコンを使えて多少女の子にもてたとしたって、そんなのは人間の価値を決める事柄じゃない。――おまえには人を笑わせる能力があるし、しかもそれで人を傷つけたりはしない。おまえは真剣なときは俺なんかよりずっと真剣だ。女の子を好きになるときも。いいか、俺は誰にでもいいところがあるなんて、そんなくだらない欺瞞を言ってるんじゃないんだ。おまえには、俺の好きなところがたくさんあるってことなんだ」

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畠中恵『しゃばけ』

しゃばけ (新潮文庫)しゃばけ (新潮文庫)
(2004/03)
畠中 恵

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(1)関連記事
『しゃばけ』のジャンルを考える

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ    4点
・内容充実度    4点
・古くて新しい度  5点

(3)一言コメント
 江戸時代にあったようななかったようなことを、今までにあったようななかったような手法で描く、あったようななかったようなジャンルの小説。

(4)珠玉の一節
 若だんなは黙って火鉢の達磨と睨み合う。答えはどこからも返って来ない。部屋の内の誰も口をきかなかった。今は一太郎が決めなければならない時なのだ。己の命をかけた決断に、余人の言葉を挟む余地はなかった。
(ここで逃げたら、生まれてこなければよかったと思うことになる。自分さえいなければ、たくさんの人が死ななくて済んだのだから。おっかさんが返魂香を使ったことを、この身自身を、呪ってしまうかもしれない)

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佐野眞一『枢密院議長の日記』

枢密院議長の日記 (講談社現代新書 1911)枢密院議長の日記 (講談社現代新書 1911)
(2007/10/19)
佐野 眞一

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宮中某重大事件

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ      4点
・内容充実度      5点
・難読資料の解体度 5点

(3)一言コメント
 口絵から分かるとおり読みづらい文字で膨大な長さの日記を、一部とはいえよく解読してテーマごとにまとめている。文体といい、日記という形式といい、資料としては難読きわまるものを、ここまで読みやすくまとめる手法は見事。

(4)珠玉の一節
 倉富は司法官僚とし、また宮内官僚として位人臣をきわめた。その倉富の日記が、国会図書館の憲政資料室に所蔵されている。
 日記の巻数は小型の手帳、大学ノート、便箋、半紙など二百九十七冊を数え、執筆期間は大正八年一月一日から昭和十九年十二月三十一日まで、二十六年におよぶ。平均すると、ちょうどひと月にノート一冊分のペースで書き綴った計算である。
 初期の大正八〜十年は大半が手帳に記され、大正十一年以後は、ほとんどが大学ノートにペン書きで記されている。
 一日あたりの執筆量は、多いときには四百字詰め原稿用紙にして五十枚を超えるときもある。まずは世界最大最長級の日記といってもいいだろう。

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