HIP図書室

 HIPとは、Hokkaido Independence Projectの略で、その名の通り北海道の独立を目指すブログである。  ここでは本家ブログであるHIP(北海道独立計画)の中で取り上げた本をまとめて紹介する。

ウルズラ・ヌーバー『〈傷つきやすい子ども〉という神話』

「傷つきやすい子ども」という神話「傷つきやすい子ども」という神話
(1997/08)
U. ヌーバー

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(1)関連記事
ウルズラ・ヌーバー『〈傷つきやすい子ども〉という神話』を精読する

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ  2点
・内容充実度 4点
・バランス感覚 5点

(3)一言コメント
 原理主義的なトラウマ理論に基づくセラピーに対する批判の書。現代日本で簡単に使われる「トラウマ」とはやや異なる点に注意が必要である。

(4)珠玉の一節
 自分の人生をプラスに転じたい、自分で自分の人生をつくりあげたい、過去より(自分にとっても他人にとっても)未来の方が大切である。そう考えるなら、この新しい不安に耐えて、自分にたいする責任をひきうけるしかないのである。さしあたりは居心地が悪いだろう。だがそれを通過しないことには、自立した人生、自分でつくりあげる人生、責任ある人生、満足のゆく人生は望めない。

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和田秀樹『「か弱き、純真な子ども」という神話』

「か弱き、純真な子ども」という神話 (中公新書ラクレ 254)「か弱き、純真な子ども」という神話 (中公新書ラクレ 254)
(2007/09)
和田 秀樹

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(1)関連記事
典型的悪書に見る言葉に対するぞんざいな姿勢
和田秀樹の良識を疑う
引用文献から考える悪書の証明

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ  1点
・内容充実度  3点
・机上の空論度 5点

(3)一言コメント
 文章が論理的でなく、ぞんざいな言葉遣いと思い込みだけで書かれた典型的悪書。

(4)珠玉の一節
 実際、いくらかつてのトラウマ理論が拡大解釈であったにせよ、やはり虐待を受けた人のほうが却って「性格が悪くなる」、つまり、人格障害と言われる、性格の病に陥りやすいことは統計上の根拠のある事実である。

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池波正太郎『真田太平記(十一)大坂夏の陣』

真田太平記〈第11巻〉大坂夏の陣 (新潮文庫)真田太平記〈第11巻〉大坂夏の陣 (新潮文庫)
(1988/02)
池波 正太郎

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ  4点
・内容充実度  5点
・クライマックス度 5点

(3)一言コメント
 真田幸村が大坂の陣にて、思い通りに戦えない中で死力を尽くして戦う。長い物語の最高潮である。

(4)珠玉の一節
 元和元年五月七日の、大坂の陣・最後の血戦で、真田幸村の名は不滅のものとなったといってよい。
 薩摩の島津家の記録にも、
「……大御所様の御陣へ真田左衛門はかかり候て、御陣衆(家康の旗本)追い散らし、討ち取り申し候。御陣衆三里(十二キロメートル)程ずつ逃げ候」
 とあって、真田幸村が三度目の攻撃の後に、
「真田も討死にて候。真田日本一の兵、古よりの物語にも、これなき由」
と、ある。

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池波正太郎『真田太平記(十)大坂入城』

真田太平記〈第10巻〉大坂入城 (新潮文庫)真田太平記〈第10巻〉大坂入城 (新潮文庫)
(1988/01)
池波 正太郎

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ       3点
・内容充実度      4点
・大坂方のふがいなさ 5点

(3)一言コメント
 真田幸村の決意の大坂入城に対し、大坂方の戦略の乏しさに非常にもどかしさを感じる。

(4)珠玉の一節
 幸村は、昌幸の蔭に隠れてしまっていた。
 幸村には、これといった戦歴もない。
 幸村の、上田城の攻防戦における武勇や智略も父・昌幸のものとして見られている。
 浅野家のみならず、徳川家康も幕府も、昌幸亡き後の幸村を警戒していない。
 関ヶ原の折にくらべて、家康は全国の諸大名が、
「わが手の下にある」
 との自信に、みちあふれていた。
 たとえ、寄せあつめの牢人たちの中へ、幸村が単身で加わったにせよ、この自信がゆらぐべくもない。

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