![]() | 真田太平記〈4〉甲賀問答 (新潮文庫) 池波 正太郎 (1987/10) 新潮社 この商品の詳細を見る |
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(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ 4点
・内容充実度 2点
・忍者小説度 5点
(3)一言コメント
ほとんど最初から最後まで忍者小説となっている巻。したがって、物語中で最も創作度が高いといえるだろう。
(4)珠玉の一節
お江の右手は血と脂で短刀の柄へ粘りついていた。
(私の息の根が絶えても、この手から短刀は離れまい)
闇の中で、お江は不敵な笑いを浮かべてみた。
こうした絶対の危機にのぞんだ場合、むりにも、
「笑ってみるのがよいのだ」
と、お江は亡父の馬杉市蔵から教えられたことがある。
つまり、悲嘆や絶望に直面したときは、それにふさわしい情緒へ落ち込んではならぬというのだ。
「笑いたくなくとも、先ず、笑ってみるのがよいのだ」
市蔵は、そういった。
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