HIP図書室

 HIPとは、Hokkaido Independence Projectの略で、その名の通り北海道の独立を目指すブログである。  ここでは本家ブログであるHIP(北海道独立計画)の中で取り上げた本をまとめて紹介する。

原武史『昭和天皇』

昭和天皇 (岩波新書 新赤版 1111)昭和天皇 (岩波新書 新赤版 1111)
(2008/01)
原 武史

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ     3点
・内容充実度     4点
・祭祀への注目度  5点

(3)一言コメント
 敗戦を経験して位置づけも立場も大きく変わった昭和天皇の、戦前と戦後を通して変わらなかったものに着目する書。歴史研究者として抜群の面白さを誇る著者ならではの着眼点が光る。

(4)珠玉の一節
 然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪へ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カント欲ス――独特の抑揚を伴ったその声は、まぎれもなく、「お濠の内側」で天皇が御告文を読み上げるときの声にほかならなかった。

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原武史『大正天皇』

大正天皇 (朝日選書)大正天皇 (朝日選書)
(2000/11)
原 武史

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ        5点
・内容充実度        4点
・大正天皇という着眼点 5点

(3)一言コメント
 論理的で読みやすい文章とユニークな着眼点で、歴史研究書としては抜群の面白さを誇る。一般書に比べるとさすがに読みづらくはあるが、その分内容の詳細さと資料の深さは一般書の比ではなく、読み込めば読み込むほど面白さが滲み出る。

(4)珠玉の一節
 おそらく「遠眼鏡事件」とは、丸山が指摘するように、天皇の精神状態を印象づけるために多分に脚色された風説だったのだろう。たとえ、天皇が出席した一九一七年までの開院式で、よく巻けたかどうかを確認するために、丸めた詔書を覗き込んだことはあったとしても、それだけでは黒田も述べたように、天皇の精神状態に問題があったことの証明にはならない。我々は、大正天皇という人物につき主観的に知っていたとしても、客観的には何も知らないに等しいということを、いま一度肝に銘じる必要がある。
 そこで改めて、次の問いを発せずにはいられなくなる――大正天皇とは一体、いかなる人物であったのか。大正天皇について事実上何も知らないまま、近代天皇制を明治と昭和の二人の天皇だけで語ることは許されるのか。

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佐野眞一『枢密院議長の日記』

枢密院議長の日記 (講談社現代新書 1911)枢密院議長の日記 (講談社現代新書 1911)
(2007/10/19)
佐野 眞一

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宮中某重大事件

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ      4点
・内容充実度      5点
・難読資料の解体度 5点

(3)一言コメント
 口絵から分かるとおり読みづらい文字で膨大な長さの日記を、一部とはいえよく解読してテーマごとにまとめている。文体といい、日記という形式といい、資料としては難読きわまるものを、ここまで読みやすくまとめる手法は見事。

(4)珠玉の一節
 倉富は司法官僚とし、また宮内官僚として位人臣をきわめた。その倉富の日記が、国会図書館の憲政資料室に所蔵されている。
 日記の巻数は小型の手帳、大学ノート、便箋、半紙など二百九十七冊を数え、執筆期間は大正八年一月一日から昭和十九年十二月三十一日まで、二十六年におよぶ。平均すると、ちょうどひと月にノート一冊分のペースで書き綴った計算である。
 初期の大正八〜十年は大半が手帳に記され、大正十一年以後は、ほとんどが大学ノートにペン書きで記されている。
 一日あたりの執筆量は、多いときには四百字詰め原稿用紙にして五十枚を超えるときもある。まずは世界最大最長級の日記といってもいいだろう。

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猪瀬直樹『ペルソナ――三島由紀夫伝――』

ペルソナ―三島由紀夫伝 (文春文庫) ペルソナ―三島由紀夫伝 (文春文庫)
猪瀬 直樹 (1999/11)
文藝春秋

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(1)関連記事
http://hokkaido-dokuritsu.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_39c7.html

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ  2点
・内容充実度  5点
・取材の緻密さ 5点

(3)一言コメント
 三島由紀夫の祖父・平岡定太郎を取り上げた第1章は歴史研究書としても通用する内容。HIPでは北海道と樺太のつながりも考慮に入れて、敢えて歴史研究書として分類した。

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原武史『〈出雲〉という思想――近代日本の抹殺された神々――』

“出雲”という思想―近代日本の抹殺された神々 “出雲”という思想―近代日本の抹殺された神々
原 武史 (2001/10)
講談社

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(1)関連記事
http://hokkaido-dokuritsu.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_b836.html
http://hokkaido-dokuritsu.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_e47d.html
http://hokkaido-dokuritsu.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_7493.html
http://hokkaido-dokuritsu.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_f34d.html

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ      2点
・内容充実度      5点
・オホクニヌシの満足度 5点

(3)一言コメント
 近代日本の思想形成を理解するための必読書。日本人の信仰の原点は「出雲」にあり!

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