HIP図書室

 HIPとは、Hokkaido Independence Projectの略で、その名の通り北海道の独立を目指すブログである。  ここでは本家ブログであるHIP(北海道独立計画)の中で取り上げた本をまとめて紹介する。

池波正太郎他『機略縦横! 真田戦記』

機略縦横! 真田戦記 (PHP文庫 (い13-7))機略縦横! 真田戦記 (PHP文庫 (い13-7))
(2008/07/01)
井上 靖池波 正太郎

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ   3点
・内容充実度   4点
・企画の面白さ  5点

(3)一言コメント
 さまざまな作家の真田家にまつわる小説を集めた企画物。真田もので有名な池波正太郎や、芥川賞作家の井上靖などの大物作家の作品を集めており、企画としては非常に面白いが、歴史小説は書き手が変わると題材が変わらないまま視点だけが変わるので、多少読みづらい感じは否めない。

(4)珠玉の一節
 「今の彦六に、大殿様が御実父であられたことなどを聞かせて何の意味がありましょう……大殿様は大殿様のまま、あの子の胸に在るが、まことにござります」
 鈴木様にも似合わぬことを――とたしなめられた。
 右近は、急に涙もろくなっている自分に気づいて狼狽したものだ。
 (こりゃ、いかぬわい。早く大殿の傍へ行かぬことには、どんな恥をさらすやも知れぬ)

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三島由紀夫『金閣寺』

金閣寺 (新潮文庫)金閣寺 (新潮文庫)
(1960/09)
三島 由紀夫

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ   3点
・内容充実度  5点
・構成の緻密さ 5点

(3)一言コメント
 三島由紀夫最高の傑作にして、日本文学史においても最高の傑作。名文が随所に溢れている作品であるが、「珠玉の一節」は敢えて冒頭の一文を選んだ。

(4)珠玉の一節
 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。

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恩田陸『夜のピクニック』

夜のピクニック (新潮文庫)夜のピクニック (新潮文庫)
(2006/09)
恩田 陸

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(1)関連記事
 未検出

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ     5点
・内容充実度    4点
・何も起こらない度 5点

(3)一言コメント
 ミステリー全盛の時代に、何も起こらないストーリー展開は貴重な存在。こういう作風こそ作者の力量が問われるところ。ラストできれいにまとめようとしすぎている感じが惜しい。

(4)珠玉の一節
 好きという気持ちには、どうやって区切りをつければいいのだろう。どんな状態になれば成功したと言えるのか。どうすれば満足できるのか。告白したって、デートしたって、妊娠したって、どれも正解には思えない。だとすれば、下手に行動を起こして後悔するより、自分の中だけで大事に持っている方がよっぽどいい。

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高見広春『バトル・ロワイアル下』

バトル・ロワイアル 下   幻冬舎文庫 た 18-2バトル・ロワイアル 下 幻冬舎文庫 た 18-2
(2002/08)
高見 広春

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(1)関連記事
中学生は『バトル・ロワイアル』を読め!

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ         4点
・内容充実度         5点
・とにかく世間からの誤解 5点

(3)一言コメント
 中学生同士が殺し合いをするという設定だけで批判をする人は、まず小説を読むべき。小説を読んでなお殺人を助長するなどとのたまう人は、とりあえず読解力を磨いてくれ。

(4)珠玉の一節
 典子はオレンジ色の光がやや混じり始めた空へ視線を上げるように、続けた。「どうか生きて。喋って、考えて、行動して。時々音楽を聴いたり――」ちょっと言葉を止めた。続けた。「絵を見たりして、感動して。よく笑って、たまには涙も流して。もし、すてきな女の子を見つけたら、そのこをくどいて、そのこと愛を交わして」

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高見広春『バトル・ロワイアル上』

バトル・ロワイアル 上  幻冬舎文庫 た 18-1バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1
(2002/08)
高見 広春

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(1)関連記事
中学生は『バトル・ロワイアル』を読め!

(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ    3点
・内容充実度    4点
・世間からの誤解 5点

(3)一言コメント
 ドラマの有名教師をパロディにした「坂持金発」は非常に悪趣味だが、生徒の一人ひとりの戦いを描き切る視点は、世間で言われているような悪書ではない。

(4)珠玉の一節
 信史は続けた。「俺は俺だろ。そして、おまえはおまえだ。仮に、俺が多少バスケがうまくて多少パソコンを使えて多少女の子にもてたとしたって、そんなのは人間の価値を決める事柄じゃない。――おまえには人を笑わせる能力があるし、しかもそれで人を傷つけたりはしない。おまえは真剣なときは俺なんかよりずっと真剣だ。女の子を好きになるときも。いいか、俺は誰にでもいいところがあるなんて、そんなくだらない欺瞞を言ってるんじゃないんだ。おまえには、俺の好きなところがたくさんあるってことなんだ」

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