HIP図書室

 HIPとは、Hokkaido Independence Projectの略で、その名の通り北海道の独立を目指すブログである。  ここでは本家ブログであるHIP(北海道独立計画)の中で取り上げた本をまとめて紹介する。

池波正太郎『真田太平記(十二)雲の峰』

真田太平記〈第12巻〉雲の峰 (新潮文庫)真田太平記〈第12巻〉雲の峰 (新潮文庫)
(1988/02)
池波 正太郎

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(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ  3点
・内容充実度  2点
・祭りのあと度 5点

(3)一言コメント
 大坂の陣の戦後処理を描く最終巻。次々と人が死んでいく中で、真田信之が93歳の長命を保つことに驚き。

(4)珠玉の一節
「それにしても、恐ろしいことよ」
と、矢沢頼康が、
「のう、土佐殿。むかしの関ヶ原の恨みが、今の将軍家に、今だ根強く残っていようとは、な」
「さよう」
 うなずいた木村土佐守が、
「これよりも、油断はならぬ」
 われとわが身へ、いいきかせるようにつぶやいた。

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池波正太郎『真田太平記(十一)大坂夏の陣』

真田太平記〈第11巻〉大坂夏の陣 (新潮文庫)真田太平記〈第11巻〉大坂夏の陣 (新潮文庫)
(1988/02)
池波 正太郎

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(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ  4点
・内容充実度  5点
・クライマックス度 5点

(3)一言コメント
 真田幸村が大坂の陣にて、思い通りに戦えない中で死力を尽くして戦う。長い物語の最高潮である。

(4)珠玉の一節
 元和元年五月七日の、大坂の陣・最後の血戦で、真田幸村の名は不滅のものとなったといってよい。
 薩摩の島津家の記録にも、
「……大御所様の御陣へ真田左衛門はかかり候て、御陣衆(家康の旗本)追い散らし、討ち取り申し候。御陣衆三里(十二キロメートル)程ずつ逃げ候」
 とあって、真田幸村が三度目の攻撃の後に、
「真田も討死にて候。真田日本一の兵、古よりの物語にも、これなき由」
と、ある。

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池波正太郎『真田太平記(十)大坂入城』

真田太平記〈第10巻〉大坂入城 (新潮文庫)真田太平記〈第10巻〉大坂入城 (新潮文庫)
(1988/01)
池波 正太郎

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(1)関連記事
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(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ       3点
・内容充実度      4点
・大坂方のふがいなさ 5点

(3)一言コメント
 真田幸村の決意の大坂入城に対し、大坂方の戦略の乏しさに非常にもどかしさを感じる。

(4)珠玉の一節
 幸村は、昌幸の蔭に隠れてしまっていた。
 幸村には、これといった戦歴もない。
 幸村の、上田城の攻防戦における武勇や智略も父・昌幸のものとして見られている。
 浅野家のみならず、徳川家康も幕府も、昌幸亡き後の幸村を警戒していない。
 関ヶ原の折にくらべて、家康は全国の諸大名が、
「わが手の下にある」
 との自信に、みちあふれていた。
 たとえ、寄せあつめの牢人たちの中へ、幸村が単身で加わったにせよ、この自信がゆらぐべくもない。

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池波正太郎『真田太平記(九)二条城』

真田太平記〈9〉二条城 (新潮文庫)真田太平記〈9〉二条城 (新潮文庫)
(1988/01)
池波 正太郎

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(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ      3点
・内容充実度     3点
・大坂の陣への布石 5点

(3)一言コメント
 大坂の陣に向けて着々と準備が整えられていくさまを静かに描く。

(4)珠玉の一節
 毎夜、交代で宿直の小間に詰めている家臣たちは、寝間からきこえる昌幸の呟きを、何度も聞いている。
 昂奮のあまり、寝つけぬらしい。
 それでいて、毎日、機嫌がよかった。
 寝つけぬことを苦にしているのではない。
 昌幸は寝つけぬまま、さまざまな思案にふけることを、たのしんでいるかのようであった。
 そして、その、こころよい昂奮状態の持続に、病中の昌幸の肉体が堪えきれなくなってしまい、突然、心ノ臓の発作が起こったのであろう。

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池波正太郎『真田太平記(八)紀州九度山』

真田太平記 (第8巻) (新潮文庫)真田太平記 (第8巻) (新潮文庫)
(1987/12)
池波 正太郎

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(2)評価(最低1点から最高5点までの5段階)
・読みやすさ      3点
・内容充実度      3点
・関ヶ原後の主役交代 5点

(3)一言コメント
 関ヶ原の戦後処理が描かれる。表舞台の主役が加藤清正に移りつつ、真田昌幸・幸村父子と信之の交錯する思いはともに行き詰っていく。

(4)珠玉の一節
 天守閣というものは、城の象徴であり、戦時における司令部である。
 敵軍が城内になだれこみ、天守閣まで攻め寄せて来たら、もはや、城が落ちたも同然といってよい。
 ところが、熊本城の連結天守を見ていると、
(この天守は、単に威容を示すためのものだけではない。ここまで攻め込まれても、なお、充分に抗戦できるようにつくられている)
 そう思わずにはいられなかったことを、いまもおぼえている。

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